続いて、ロゴマークをデザインする際に意識したいポイントを解説します。
シンプルで分かりやすいか
ロゴマークでは、シンプルなデザインが好まれます。複雑なデザインは印象に残りにくいためです。また、掲載媒体によっては、視認性が低くなります。たとえば、スマートフォンの画面で複雑なデザインのロゴマークを見ると、正しく認識できないことがあります。ちなみに、プロサッカークラブの湘南ベルマーレは、2025年1月11日にスマートフォンの出現などを理由に、ロゴマークを変更しました。公式サイトに掲載されている理由は以下の通りです。
“従来のロゴマークがつくられた約30年前から、スマホの出現などのメディア環境の変化、印刷やモニター技術の進化、競合他クラブの進化など、大きく時代は変化しています。
湘南ベルマーレとして、この変化への適応は必須であると考え、大小問わずあらゆるメディアでの視認性、再現性を高めるロゴマークへの更新をおこないました。”
引用:湘南ベルマーレ「ロゴマークの更新について」 https://www.bellmare.co.jp/357126
媒体の多様化に合わせて、シンプルで視認性の高いロゴマークの重要性が高まっているといえるでしょう。
独自性があるか
ロゴマークは、企業や商品のコンセプトを視覚化したデザインです。ひと目で特定の企業や商品を思い浮かべられる独自性が求められます。ただし、独自性があるだけでは不十分です。複雑で覚えにくいと、ロゴマークとしての役割を果たしにくくなります。また、デザインの根底にあるコンセプトを反映し、企業らしさや商品らしさを伝える必要もあります。
世界観が伝わるか
ロゴマークの役割は、ひと目で企業や商品の特徴を伝えることです。世界観を表現できていないと十分な役割を果たせません。たとえば、トレンドに敏感な女性をターゲットにするネイルサロンが、力強いデザインのロゴマークを採用すると、潜在顧客へ自社のサービスを適切に伝えられないでしょう。コンセプトに合わせたデザインを採用し、ロゴマークを見れば特徴がわかる状態にしておくことが大切です。
時代に左右されないか
環境の変化に合わせて、ロゴマークを変更する企業は少なくありません。ただし、多くの場合、ロゴマークの軸になるデザインは引き継いでいます。たとえば、同じモチーフでデザインをシンプルにするなどの変更が考えられます。軸になるデザインを頻繁に変更すると、ロゴマークやブランドの価値が引き継がれにくくなり、改めて認知を広げていく必要が生じます。こうした負担を抑えるためにも、変更の可能性を踏まえつつ、軸の部分は時代に左右されないデザインにしておくことが重要です。
汎用性が高く幅広い場面で使用できるか
ロゴマークは、企業を象徴するシンボルです。名刺やカタログだけでなく看板、ノベルティ、シールなど、幅広い場面で使用します。媒体を問わず使用できるデザインにしておくことも制作時に意識したいポイントです。汎用性は次の方法で確かめられます。
- ・縮小して視認性を確かめる
- ・モノクロで表示して印象の変化を確認する
- ・紙以外の素材に印刷や刺繍をする
これらのチェックを行うと、使用できる場面がわかります。