• TOP
  • 特集一覧
  • 会社案内の作り方とは?コツやデザインについても解説

2025.08.20

Monthly Feature

会社案内の作り方とは?コツやデザインについても解説

メインビジュアル

会社の価値や特徴を伝える上で欠かせないものとして挙げられるのが、会社案内です。営業や採用、ブランディングまで、幅広い場面で活用できます。ただし、その効果を最大限発揮するには、読み手に正しく印象づけられる内容や構成で作成することが重要です。
今回は、会社案内を作成する目的や手順、効果的な構成・デザインのコツまでわかりやすく解説します。Webサイトとの役割の違いや、併用することで期待できる効果についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Contents

会社案内を作成する目的

なぜ会社案内が必要なのかというと、単なる情報資料としての役割だけでなく、企業の魅力や価値を的確に伝えることができるからです。ここでは、ブランディング・営業・採用の3つの観点から、会社案内を作成する目的を詳しく見ていきます。

ブランディング・PRツールとして活用する


会社案内はブランディングにおいて非常に重要な役割を持つものです。自社の強みや魅力を整理し、わかりやすくテキストや画像を用いて伝えることで、読み手に対し明確なイメージを残すことができます。また、広報媒体として活用するためには、読みやすさや見やすさを重視することが欠かせません。

営業ツールとして活用する


会社案内は、営業ツールとしても活躍します。商談や展示会の場面で自社の特徴や魅力をまとめたコンパクトな資料として役立てることが可能です。口頭では伝えにくい内容も、会社案内を使えば補足できるでしょう。
手渡しが多い場合は、口頭で説明しやすいストーリー構成を意識し、会社案内を使う場面に合わせてページ順や導線を工夫することが大切です。

採用ツールとして活用する


採用活動にも会社案内が使われています。企業としての姿勢や文化をわかりやすく伝えるために活用してみてはいかがでしょうか。
会社案内に職場環境や社内の雰囲気が伝わるような画像やインタビュー記事を掲載することで、企業理解を深めるきっかけにもなります。

営業ツールとしてだけでなく、ブランディングや採用の目的も踏まえて作成することで、会社案内の価値をより高められます。

会社案内を作成する方法

会社案内を作成する工程は、構成の検討からデザイン、原稿の作成、校正、印刷・製本など、多岐にわたります。ここでは、工程ごとにおさえておきたいポイントを整理して紹介します。 なお、これらの作業は同時進行で進むことも多いため、掲載内容によってデザインの見直しが必要になったり、デザイナーによるカーニング作業(文字間の調整)が発生したりと、必ずしも順番通りに進むとは限りません。

掲載する内容や構成を考える


まず、会社案内にどのような内容を載せるかを考えましょう。会社案内を作成する目的や、手に取るターゲット、伝えたいことをしっかり整理した上で、コンテンツの優先順位を決めて構成を検討します。
基本的な事業内容や沿革、企業理念などに加え、自社らしさが伝わるようにストーリー性を持たせることも意識しましょう。

誌面デザインを作成する


掲載する情報を整理してからレイアウトに進みます。おしゃれな会社案内に仕上げるためには、フォントやカラーにもこだわりましょう。
特に表紙デザインは重要です。最低でも異なる方向性の3案程度は作成しておくと、より会社の方向性が具体化し、納得のいく形に仕上げやすくなります。また、デザインは必ずしもカラフルな方がよいとは限りません。スミ系(黒やグレー)にコーポレートカラーやサポートカラーを組み合わせ色数を絞ることで、落ち着いた印象にまとまりやすくなります。
※サポートカラーとは、メインカラーを引き立てる補助的な色のことです。

さらに、仕上がりの質を高めるためには競合他社の会社案内のデザイン分析を行い、対象の会社様の独自性を可視化することも大事です。他社分析と自社分析を両方しっかりと行うことで差別化につながります。

原稿を作成する


各ページに掲載する文章を作成します。周りくどい言い回しは避け、読み手にとって理解しやすい表現を選びましょう。専門的な内容が多すぎると、読者が内容についていけず離れてしまう原因になります。誰にとっても読みやすい原稿を作成することが重要です。
会社の理念・ミッション・ビジョン・バリュー(PMVV)と表現が合致しているかどうかを重視して原稿を作成する企業も増えています。

校正を行う


原稿とデザインがある程度そろったら、早めに文章の表現や事実関係、表記の揺れなどを確認していきます。校正は慎重に行いましょう。
誤字脱字などの小さなミスが会社としての信用を失う原因にもなりかねないため、必ず複数人で確認を重ねることが大切です。

印刷・製本を行う


校正が完了し、最終データができあがったら、印刷・製本の工程に進みます。
印刷・製本の際には、紙質や加工・仕上げ方法などについても検討しましょう。手に取った瞬間の印象を決める表紙の厚みやサイズ、綴じ方なども含めて丁寧な検討が必要です。

効果的な会社案内を作成するコツ

作り方の基本を理解したら、コツやおしゃれに仕上げるポイントも確認しておきましょう。
ここでは、具体的な工夫のポイントについて解説します。

ボリューム配分し、要点を整理する


会社の魅力や特徴を伝えようと考えると、情報量が多くなりがちです。しかし、伝えたいことをすべて詰め込むと、結局何が言いたいのか分からなくなってしまうこともあります。
大切なのは、会社案内を最後まで読んでもらうことです。そのため、表紙や冒頭のページで印象を与え、詳細な情報は後半に配置するなど、読む順番に合わせてストーリーを設計することが重要です。ただし、必ずしもこの順番が適しているとは限らないため、掲載する内容に合わせて判断しましょう。
全体の構成やデザインで適切なボリューム配分を行うことで読みやすい会社案内になります。

顧客目線で考える


手に取る人にとって魅力的な会社案内を作るためには、顧客目線で考えることが重要です。誰に読んでもらうかを考えた上で読み手の立場に立った内容設計を心がけましょう。
例えば、自社がいかに優れた技術を持っているかをただ伝えるよりも、その強みが相手にどのように役立つのかを伝えた方が、より魅力的に伝わりやすくなります。一方的な情報発信のための情報ツールにならないように注意しましょう。

競合他社の会社案内を研究する


他社の会社案内を分析すると、業界の表現や傾向が見えてきます。これらを理解することで、自社ならではの個性を活かせるポイントも把握できるでしょう。競合の会社案内で魅力的な部分は取り入れつつ、自社らしさを表現できる構成を意識することで、差別化が図れるようになります。

おしゃれなデザインの会社案内を作成するには

会社案内にはおしゃれなデザインを採用したいと考えている方も多いことでしょう。企業の魅力を視覚的に伝えるためにも重要なポイントです。
写真やロゴ、コーポレートカラーを効果的に活用する必要があります。例えば、某生活用品メーカーではロゴに使われている紅白をベースにデザインを組み立てることで、視認性やブランド認知の向上につなげています。
ただし、デザインにこだわりすぎると、伝えたい内容が伝わりにくくなる恐れがあるため、デザインを重視する場合は情報の伝達力が損なわれないよう注意しましょう。

会社案内とWebサイトの関係性

デジタル化が進む現代でも、紙媒体の会社案内は有効なツールです。また、Webサイトを併用することで、情報発信の幅をさらに広げることができます。紙媒体とWebサイトの両方を活用することで、より多くの情報を提供でき、顧客やパートナーとのコミュニケーション強化にもつながります。紙媒体の情報量が多くなりすぎないよう、詳細な内容についてはWebサイトや説明動画へ誘導する設計にするのも効果的です。

さまざまな用途で活用できる会社案内は企業にとって非常に重要

会社案内は、企業の価値や魅力、特徴などを効果的に伝える重要なコミュニケーションツールです。紙媒体は紙の種類や加工で工夫しやすく、印象に残りやすいのも魅力です。営業活動はもちろん、採用やブランディングなど、さまざまな場面で役立ちます。そのためには魅力的な会社案内を作ることが何よりも大切です。作り方の基本やコツを確認し、読む人の印象に残る会社案内を作りましょう。

エイエイピーでは、会社案内に関する企画から自社工場での印刷に至るまで一貫して対応可能です。営業・採用・ブランディングなど、目的に合わせた最適な会社案内をワンストップで提供しているので、ぜひご相談ください。

お問い合わせはこちら