ブランド構築

2025.07.14

株式会社ティーネットジャパン

クライアント概要

1976年創業の企業で、発注者支援業務、コンピューターシステム開発、機械・電気・電子・制御分野の技術者派遣及び受託開発など幅広い分野で事業を展開。インフラ整備や公共事業の調査・設計・施工管理において高度な技術力を提供し、ITサービスではシステム開発やクラウドソリューションを展開。地方創生プロジェクトにも積極的に取り組んでいる。
香川県高松市成合町930-10
TEL: 087-886-8118
https://www.tn-japan.co.jp/

課題

  1. 自社の提供するサービスである、製造・物流業向けのDX化ソリューションのブランディングについて苦慮されていた。

andbrandの支援

  • 競合ひしめく製造DX市場において、差別化をどう作るか
     ティーネットジャパン様は、土木、ITシステム、機械、電気・電子、プラントエンジニアリングなど、多種多様なインフラをお客様と共に支えている企業です。社会やお客様が抱える課題解決に対し、技術サービスを通じて貢献しています。
    昨今、AIやIoTといった先端技術を活用した製造現場のDX化を推進する企業が増えており、そこが伸びていく事業として力を入れておられます。

     ただ、競合も多くお客様から選ばれていく為にも他社との差別化をしていく必要性を感じていた所、ご縁ありまして今回のプロジェクトが進行しました。ティーネットジャパン様の強みは、メカトロニクスからITまで社内でエンジニアを抱えており、様々な業界における知見があること。その知見を活かして中堅・中小企業の製造DXのコンサルティングや最適な機械やシステムの導入支援を行っています。

     今回、ディスカッションを重ねる中でプロジェクトは分かり易くフェーズ1と2に分けて行いました。フェーズ1では、ソリューションを分かり易く定義するブランディング策定、フェーズ2はウェブマーケティングで顧客となり得る方たちへのアプローチ。フェーズ1に1年ほど掛けて、フェーズ2は現在進行中となっています。メインターゲットは中堅・中小企業という事で、ブランディングではヒーローモノのキャッチーな表現で敷居を感じさせない事を意識。コンテンツとしては、CMとランディングページを制作。1年目のブランディングでは、「顧客にどのように思われたいか」のディスカッションにて活発な意見が交わされました。やはり、ターゲットが中堅・中小企業である為、スマートより親近感という答えに行きつき、ネーミングも課題を無くすところから「ナクサナイト」という名前になりました。顧客にとって選びにくい無形商材は、検討企業の一つに、まずは入る事が重要なファクターでした。
  • ウェブマーケティングは、BtoB企業の戦略に必要不可欠
     ウェブが一般的になる前のBtoB企業では、営業がメインとなってターゲットとなる企業にアプローチをしていました。現在でもその流れがメインである事に変わりは無いのですが、検索行動が当たり前になってきた事により、BtoB企業でもマーケティングという活動を意識せざるを得ない状況になっています。

     実際、ある程度ウェブで下調べをした上で3~4社に相見積もりを依頼するという流れはBtoB企業で増えています。今回のナクサナイトのターゲットは、特に中堅・中小企業ですので、やたらめったらとリストを作りアポを取って訪問していく事は得策ではありません。このようなマーケティングを行っていく上で重要となるのが現場の理解です。ティーネットジャパン様では、DX支援を行っていた事もあり、このようなプロジェクトをOKしていただいたと思っています。マーケティングを確立する為には、ある程度の時間と知見が必要なので、設備を導入するように投資的観点を持って臨む必要があるのではないでしょうか。

     フェーズ2のウェブマーケティングでは、検索した人に広告を見せるリスティング広告やバナー広告を行いテスト的な検証を行っています。無形商材である事から、簡単に問い合わせとは、なりにくい部分があります。無料セミナーへ誘客や資料請求など、リードとしてCRM戦略も必要になる事から、KPIを決めて着実に実施していくしか方法は無いのではないでしょうか。ティーネットジャパン様のように先行してマーケティングしている会社が顧客に選ばれていくと思います。
  • ウェブによって変わったBtoB企業の商流
     良くも悪くも、人々の活動はウェブで変わってしまいました。余談ですが、ある製麺メーカーの商談でこんなやり取りがありました。「経営が短期の成果を求め過ぎる」、その方はEC部門設立に伴いEC会社より転職をされてきた方でした。うどんを作っているBtoC企業ですが、厳密に言うとBtoBtoC企業(メーカー→卸→スーパー)で、CRMという概念を経営陣が持っておらず、EC部門設立から半年で売上を求められていました。直接ユーザーにアプローチする為には時間が掛かる事を、理解されてない事によるミスマッチが起こっていたと思わざるを得ませんでした。

     すべての企業がティーネットジャパン様のように経営層が理解をされている訳ではない事を考えると、私たち自身も理解を得る活動が必要だと思っています。ナクサナイトは、今まさに紆余曲折して進化している最中で、陰ながら伴走させて頂こうと思っています。

成果

差別化していく為のマーケティングの意思統一、効果の考え方など部内で共有しこれからの活動の足場固めができた。

【 製造のミカタ ナクサナイト 】
「ナクサナイト」は、物流や製造のDXに関わるさまざまなお困りごとを7つのカテゴリーに分類し、工場や製造現場における自動化・生産性向上をめざす、お客様に寄り添うソリューション。カテゴリーは分かり易く、「探すを無くす」「バラつきを無くす」「距離を無くす」「止まるを無くす」「ツラいを無くす」「危険を無くす」「負担を無くす」の7つで表現されている。
https://nakusa-knight.tn-japan.co.jp/

ナクサナイト動画
https://youtu.be/Ca1Uktt5Lm4?feature=shared