ブランド構築

化粧品・美容

2025.07.14

株式会社ヴィオーラ

クライアント概要

1962年の創業以来、茨城県の地で、レンタルおしぼりの提供を通じてお客様に心地よいひとときをお届けすることを使命としている。長い歴史の中で培った「おしぼりを美しく洗う技術」を活かし、美容タオルレンタルや私物クリーニングなど、洗い物に特化したサービスへと業務を広げている。
茨城県水戸市見川町2131-404
TEL: 029-241-8251
https://www.viola.co.jp/

課題

  1. 高単価の高級レンタルおしぼりを開発し、対面での販売を続けていたがウェブ上でのリードに対してのアプローチに苦慮されていた。

andbrandの支援

  • 半信半疑で進めたタグラインのワーク
     常陽銀行様からのご紹介でブランディングのご支援が始まったヴィオーラ様。水戸市に本社を構える総合レンタルおしぼりメーカーで、茨城県経営品質大賞を受賞されるほどの地元では注目されている有名な企業様。

     ブランディングのご相談を頂いたのは、自社で開発した今治タオルを使用した高級レンタルおしぼり。「高級レンタルおしぼり」というジャンルは、非常に珍しく画期的な商品である反面、そのような商品が世の中にあるという事が知られていない事がウィークポイントでした。実際使用されているユーザーは、何とか探して見つけたという方も多く、利用を始めれば、高価格ではあるものの、品質が良く使い続けられているとの事。弊社からご提案させて頂いたのは、世の中の人たちに知っていただく為にも分かり易いタグラインを考えましょうと、タグラインというものを考えれば、自然と戦略も明確になってくるはずだと。

     ブランディングは、一般的に大手企業が実施するものだと思い込んでいたヴィオーラ様は、当初半信半疑であったそうです。タグライン作りは、まずはSWOT分析をして自社商品の強みと弱み、外部環境の機会と脅威について認識をすり合わせる。 SWOT分析を基に強みと機会を掛け合わせるなどのクロスSWOTを行う。この時点で、商品をどのようにブランディングしていくかの戦略が立ち始めていました。

     その後は、タグラインという、商品の価値を端的に伝える言葉を皆さんで考えて案を出して頂きました。タグラインのワークについて、月に2回ずつ3ケ月を掛けてベテランチームと若手チームで実施。難しいものだと思っていたが、やってみると非常に楽しいワークで、競合との差別化や自社独自の強みなどを改めて認識する事ができたとの事でした。ワークの中では、女性が企画した商品である事、化粧水のような成分を使われている事など。商品の強みを分かっているつもりでも、言語化すると、納得感も高まり、書き出して言葉にすることの重要性を認識されていらっしゃいました。
  • ウェブサイトは、優秀なセールスマンと同じ
     タグラインは、「なんでだろう 幸せが溢れてくる」に決定。このタグラインは、一番初めにおしぼりを使った時の豊かな体験を表しており、ヴィオーラ様の真心はもとより採用している企業様の真心も一緒に込められた言葉です。このタグラインと合わせて、ネーミングも検討。当初のネーミングは「今治タオルの高級レンタルおしぼり」でしたが、新ネーミングは「OmotenaSHIBORI」となり、おもてなしとおしぼりがミックスされた言葉になっています。
     
     タグラインの開発のみのお仕事でしたが、サイトも併せてリニューアルしたいという事になり、サイト制作のお仕事もさせて頂く事に。サイトを作る前にお伝えした事は、写真素材や導入企業の取材など、コンテンツを一から作る事になるので、費用として高くなる旨をお伝えしました。それでも実施されたのは、今後この商品を伸ばしていきたいという思いと投資という観点からでした。OmotenaSHIBORIは、宅急便を使って全国対応が可能な為、全国から注文を受けることができる。その為、最初の接点がブランドサイトになるわけで、問い合わせをしていただくにしても、付加価値をサイトで表現しなければなりません。言うなれば、セールスマンの役割を担っているのがサイトになるので、見た目や使い勝手が悪いと、それだけで体験が悪くなり問い合わせの歩留まりが下がります。今の時代は、ウェブでの接点がファーストコンタクトになるので、予算をしっかり取って制作する事は、建物を作るような考え方になっているのではないでしょうか。
  • 表現だけではなく、出口まで見据えた提案が必要
     ブランドサイトは2025年の1月からローンチされてから約2ケ月で、直近2年間の来訪数に近づき、平均滞在時間も17秒から36秒に延び、直帰率も76%から39%に下がったといいます。サイトの効果は目に見えて出ているので、後はサイトへの誘導数などの集客強化を図っていく事に。ヴィオーラ様曰く、商品自体が唯一無二なユニークな商品だけに、導入企業の事例をどんどん増やして信用性を勝ち得ていく必要があるとお話されていました。

     弊社としても、マーケティング領域以外のセールス領域などでもご支援ができるようにインサイドセールス支援などもご提案していきます。ブランディングが上手くいったというのは、結果的に売り上げが伸びて利益が出続け、信頼が増えブランド力が出る。この事を念頭に、表現だけのブランディング支援などは本質的ではなく、最終的にお客様の為にはならないと考えます。ヴィオーラ様のような中小企業こそブランディングを上手く行う事で伸びていくのはないでしょうか。

     ご紹介のきっかけとなった常陽銀行様とはセミナーを中心としたお付き合いをさせて頂いております。日本のように人口が減っていく事を考えると差別化(ブランディング)が必要だと思っている中堅・中小企業は多く、そういった背景からブランディングセミナーは好評で毎年開催しています。しかしながら一般的なブランディングの知識をお伝えするだけでは、企業様がいまひとつ自分事化できていない様子でしたので、茨城県の企業事例が必要となり、今回のヴィオーラ様のご紹介となったわけでした。ブランディングというのは無形商材であり、相場感も分からず不安になるものなので、銀行のような信頼のおける金融機関との連携はとても重要な事だと考えています。

成果

タグラインとネーミングを開発し、ブランドサイトもリニューアル。リニューアル後は、サイト閲覧数の増加や、問い合わせ数も増えてきている。

【 OmotenaSHIBORI(おもてなしぼり) 】
おしぼりの品質はタオルの良さで決まる事から、世界的ブランドとなった今治タオルを採用。OmotenaSHIBORIでは、この最高品質の今治タオルを使用するだけでなく、独自の洗浄技術や柔らかな拭き心地、置いた姿も美しいたたずまいをイメージし巻き方にまでこだわり抜いたおしぼりをお届けしている。おもてなしの体験を最高のものにする為に、手間暇をかけた最高級レンタルおしぼり。
https://omotenashibori-viola.com/